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島津奔る

関ヶ原合戦図屏風「島津義弘隊付近(敵中突破)」マルチペーパー
『義、我を美しく』を読んだら当然、池宮彰一郎氏の『島津奔る』を読みたくなったので久々に読んだ。いやこれがおもしれーの。
慶長の役の朝鮮からの撤退戦から関ヶ原終了後の家康に対する外交までを島津義弘を主人公に描いた大作。
何故、薩摩国許の義久は前線で奮闘する義弘に追加の兵を派遣しなかったのか?それを池宮氏は義久の義弘への“嫉妬”とみる。これがこの物語を貫く柱になるのだが、“嫉妬”から歴史を見るってなかなかの視点。「司馬史観に穴を開けることが自分の務め」と豪語する池宮氏の面目躍如だな。
あと重要な要素としては、戦国時代終了に伴う“戦後不況”が最終的に関ヶ原を引き起こす、ということがある。世の中でこれに気付いていたのが石田三成、徳川家康、島津義弘の3名だけだったとし、関ヶ原戦後、義弘が家康に対して強気に出て、家康も島津の要求を容認するしかなかった要因として書いている。その小説としての幕引きは見事、の一言。
それにしても、この小説における島津義弘の無双ぶりはスゴい。戦争指揮、統率力はもちろん、政治感覚、外交手腕も併せ持っていたのは確かに間違いないが、あまりに完璧すぎるだろ。講談の主人公レベル。池波正太郎の『真田太平記』の真田信繁以上の完璧さ。
もちろんだからこそ面白いのであるが、ちょっとやりすぎでないかい。
でもまぁ、池宮氏の代表作と言っていいほどの出来栄えだと思う。
あぁ、面白かった。

島津奔る〈上〉 (新潮文庫)島津奔る〈上〉 (新潮文庫)
(2001/05)
池宮 彰一郎

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島津奔る〈下〉 (新潮文庫)島津奔る〈下〉 (新潮文庫)
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Author:コバヤシマサキ
こんにちは。
1972年4月生まれ、40歳、既婚、子供3人。

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