http://gaoudiary.blog109.fc2.com/blog-entry-741.htmlもはやバレンタインデーに意味がない件
もうすぐバレンタインデーである。
俺は、カミさんと娘から貰ってハイおしまいであるから、若い頃のように無駄にドキドキする必要が無く、健康にいい。何言ってんだ。
ところで、バレンタインデーといえば、日本では、「女性が男性にチョコレートを渡し、愛情を表明する」日だった。あくまでも日本では。
俺なんかは好きな子からチョコもらえるかどうかドキドキという時代に育っているから、バレンタインデーとはそうあって欲しいなんて思ってたりするのだ。
しかし、なかなかそうもいかないようで―。
まず、結構昔っから「
義理チョコ」なんてのがあったな。
職場なんかでカドが立たないように、もうハゲ上司にもバカ後輩にも全員に渡したるわ!という。しかし、カムフラージュにはなったりしてカワイイもんだけど、「女性が男性にチョコレートを渡し、愛情を表明する日」のうち、「愛情を表明する」部分が消えちゃうのだ。
バレンタインデーとは、「女性が男性にチョコレートを渡す日」なのだ。
そして最近は、随分言葉も定着したけども、「
逆チョコ」がある。
男が女性に渡したりして、もう俺から言わしたら非常に情けない状況だけど、こんだけ男性が弱くてみっともない時代やさかい、しょうがありまへんやおへんか。しょうがないけど、「女性が男性にチョコレートを渡す日」のうち、「女性が男性に」の部分が「誰かが誰かに」に変わっちゃうんだなこれが。
バレンタインデーとは、「誰かが誰かにチョコレートを渡す日」なのだ。
しかし、近所のスーパーとか見ると「
友チョコ」なんてポスターがあったりする。
好きな人に、なんて言わず友達にもチョコあげましょうよと、こういうわけだ。もう「義理」だの「逆」だのあるんだから、仲のいい友達にも当然チョコあげるべきだ、うん。あげていいけども、「誰かが誰かにチョコレートを渡す日」だったバレンタインデーが変化せざるを得ないよな。誰から誰へという流れはもうどうでもいいわけだから「誰かが誰かに」のうち「誰かが」は消えちゃう。
バレンタインデーとは、「誰かにチョコレートを渡す日」なのだ。
そうかと思ってたら同じスーパーに「
友ビス」とか書いてある。
なんじゃそりゃ!?ビスってなんだビスって。とか思ってたらどうやらビスとはビスケットのことらしい。もう別にチョコじゃなくていいじゃん、と。ビスケットも食べて~と。こういうワケだ。
そりゃね、もうここまできたらチョコの代役として甘いお菓子だったら何でもいいよな、てなもんだが、「誰かにチョコレートを渡す日」のうち、「チョコレート」が「何か甘いお菓子」に変わっちゃうね。
バレンタインデーとは、「誰かに何か甘いお菓子を渡す日」なのだ。
……。良く見たらまだあったよ。なになに?「
友せん」???
なんだ「せん」って?「バレンタインデーには友達におせんべいを渡しましょう」って書いてあった。
おい!やりすぎやろ!甘くないやん(そこか)!もう何でもいいんだな。いいんだなそれで。わかった!
結論。
バレンタインデーとは、「誰かに何かを渡す日」なのだ。
もう2月14日じゃなくっても、バレンタインデーじゃなくっても別にいいやね。
ていうか、菓子業界は明らかに調子に乗り過ぎであり、消費者は莫迦野郎過ぎ。